介護の仕事をしていると、利用者さんから介助を拒否されることがあります。
「お風呂に入りたくない」
「トイレには行かない」
「今はやりたくない」
このように言われたとき、無理に介助を進めようとしても、さらに拒否が強くなってしまうことがあります。
僕自身も介護現場で何度も介助を拒否される場面を経験してきました。
そんなとき僕が意識しているのは、無理に介助するのではなく、声のかけ方や職員、時間などを変えてみることです。
今回は、僕が実際の介護現場で介助を拒否されたときにどのように対応しているのか紹介します。
介護現場では介助を拒否されることがある
介護士として働いていると、こちらが必要だと思っている介助でも利用者さんに拒否されることがあります。
特に僕が経験することがあるのが、
・入浴
・トイレ誘導
・排泄介助
・その他の日常的な介助
などです。
介護士側には業務の流れがありますが、利用者さんにもそのときの気持ちがあります。
そのため、拒否されたからといって、すぐに無理やり介助を進めるのではなく、なぜ嫌なのか、どうしたら受け入れてもらえるのかを考えることが大切だと感じています。
僕が介助拒否されたときに意識していること
① 声をかける介護士を変えてみる
一度断られたときは、別の介護士から声をかけてもらうことがあります。
僕が声をかけたときには拒否されても、別の職員が声をかけると受け入れてもらえることがあります。
逆に、他の職員では難しかったけれど、自分が声をかけたら大丈夫だったということもあります。
利用者さんと職員にも相性がありますし、そのときの気分によって反応が変わることもあります。
一人の介護士だけで何とかしようとせず、他の職員に協力してもらうことも大切だと思っています。
② 「お風呂」「トイレ」と直接言わずに声をかける
僕が実際によく意識しているのが、最初から「お風呂に行きましょう」「トイレに行きましょう」と言わないことです。
「お風呂」と聞いただけで「入りたくない」と拒否される場合もあります。
そんなときは、別の声のかけ方をして、まずその場所まで一緒に移動してみることがあります。
実際に行ってみると、意外とすんなり受け入れてくれることもあります。
ただし、本人をだまして無理に連れていくという意味ではありません。
本人の様子を確認しながら、拒否につながりにくい声のかけ方を考えることを意識しています。
③ 時間を変えてみる
一度拒否されたからといって、その日ずっと拒否されるとは限りません。
そのため、急ぐ必要がない場合には少し時間を空けてから改めて声をかけることもあります。
最初は「嫌だ」と言っていた利用者さんでも、時間が経ってから声をかけると受け入れてもらえる場合があります。
そのときの気分や体調もあるので、
「今やってもらわないと困る」
と介護士側の都合だけで考えないようにしています。
④ 無理に介助を進めない
拒否が強い状態で無理に介助を進めると、利用者さんがさらに不安になったり、興奮したりすることがあります。
そのため僕は、状況に応じて一度やめることもあります。
もちろん、排泄や体調、安全面などから対応が必要な場合もあります。
そうした場合は自分だけで判断せず、他の職員に相談しながら対応することが大切です。
声かけ一つで反応が変わることがある
介護をしていて感じるのは、同じ介助でも声のかけ方によって利用者さんの反応が変わることがあるということです。
「お風呂に行きましょう」
と言うと拒否されても、別の声のかけ方をして一緒に移動すると、そのまま入浴してくれることもあります。
トイレ誘導でも同じです。
介護士がやってほしいことをそのまま伝えるだけではなく、利用者さんの性格や普段の様子を見ながら声のかけ方を考えることも、介護の仕事の一つだと思っています。
認知症の利用者さんでは対応を変えることも大切
認知症の利用者さんの場合、そのときの気持ちや状況によって反応が変わることがあります。
僕は認知症の利用者さんへの対応でも、
・興奮していたら一度離れる
・時間を空ける
・頭ごなしに否定しない
・話題を変えてみる
・まず本人の話を聞く
といったことを意識しています。
介助拒否についても同じで、一つの方法にこだわるのではなく、その利用者さんに合った方法を探していくことが大切だと感じています。
介助拒否への対応に正解は一つではない
僕が介護の仕事をしていて感じるのは、
「この声かけをすれば必ず介助できる」という方法はない
ということです。
職員を変えたら大丈夫なこともあれば、時間を変えたら大丈夫なこともあります。
同じ利用者さんでも、昨日うまくいった方法が今日はうまくいかないこともあります。
だからこそ、利用者さんの様子を見ながら対応を変えていく必要があります。
新人の頃は「どうすれば介助してもらえるんだろう」と悩むこともあると思います。
そんなときは一人で抱え込まず、先輩職員がどのように声をかけているのかを見たり、対応方法を聞いたりすることも大切です。
まとめ
介護現場では、入浴やトイレなどの介助を利用者さんから拒否されることがあります。
僕が実際に意識しているのは、
・声をかける介護士を変えてみる
・「お風呂」「トイレ」と直接言わず、声のかけ方を変えてみる
・時間を空けてからもう一度声をかける
・拒否が強いときは無理に進めない
・必要に応じて他の職員に相談する
ということです。
実際に声のかけ方を変えてその場所まで行ってみると、意外とすんなり介助を受け入れてくれることもあります。
介助することだけを目的にするのではなく、利用者さんの気持ちを考えながら、その人に合った対応方法を探していくことが大切だと感じています。
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