介護士の食事介助は難しい?現役介護士が仕事内容と注意していることを紹介

介護の仕事

介護士の仕事の中でも、毎日のように行うのが食事介助です。

一見すると「食事を口まで運ぶだけ」に見えるかもしれませんが、実際に介助してみると、姿勢や一口量、飲み込みなど確認することがたくさんあります。

特に高齢の利用者さんの場合、飲み込む力が低下している方もいるため、安全に食べてもらうことが大切です。

僕自身も食事介助をするときは、ただ食事を口に運ぶのではなく、利用者さんの様子を確認しながら介助するようにしています。

今回は、僕が実際の介護現場で食事介助をするときに意識していることを紹介します。

介護士が行う食事介助とは?

食事介助は、自分だけでは十分に食事を取ることが難しい利用者さんをサポートする仕事です。

すべて介護士が食べさせる場合もあれば、できるところは本人にやってもらい、難しい部分だけ介助することもあります。

また、利用者さんによって食事の形態も違います。

普通の食事を食べられる方もいれば、食べやすいように形態を調整した食事や、ミキサー食などを食べている方もいます。

そのため、全員に同じ方法で食事介助をするわけではありません。

利用者さん一人ひとりの状態に合わせて介助する必要があります。

僕が食事介助で注意していること

① 利用者さんに合った姿勢を確認する

食事介助でまず大切なのが姿勢です。

一般的には、安全に食事を取れるよう姿勢を整えてから介助を始めます。

ただ、僕が実際に働いていて感じるのは、全員がまったく同じ姿勢で食べるわけではないということです。

利用者さんの身体状態や嚥下機能などによって、適した姿勢は変わります。

実際の現場では、医師や看護師、リハビリ職などの評価・指示によって、一般的な座位とは異なる姿勢で食事を取る利用者さんもいます。

そのため、新人の頃など分からない状態で、

「食事だからとりあえず姿勢をまっすぐにすればいい」

と自己判断するのではなく、その利用者さんが普段どのような姿勢で食事をしているのか確認することが大切だと思います。

② 一口量を多くしすぎない

僕は食事介助をするとき、小さいスプーンを使って一口量を少なくするようにしています。

一度にたくさん口へ入れるのではなく、その人が食べられる量に合わせて介助します。

食事介助は早く終わらせることが目的ではありません。

利用者さんのペースに合わせて、安全に食べてもらうことを意識しています。

③ 飲み込んだことを確認してから次の一口へ

僕が特に気をつけているのが、次の一口を入れるタイミングです。

口に食べ物がなくなったように見えたからといって、すぐ次の一口を入れるのではなく、喉の動きなどを見ながら飲み込んだことを確認してから次の一口を介助するようにしています。

まだ飲み込めていない状態で次々に食事を入れてしまわないよう注意しています。

また、むせなど普段と違う様子があれば、そのまま介助を続けるのではなく状態を確認することも重要です。

④ ミキサー食では「何を食べているのか」を伝える

ミキサー食の場合、見た目だけでは何を食べているのか分かりにくいことがあります。

僕はそのため、

「これは○○ですよ」

など、何を食べてもらっているのか声をかけながら介助するようにしています。

介護士側は献立を見て何を介助しているのか分かっていても、利用者さんからすると分かりにくい場合があります。

ただ口に運ぶのではなく、食事を楽しんでもらうという意味でも、声かけは大切だと感じています。

⑤ 三角食べを意識する

僕は食事介助をするとき、一つの料理だけを続けて介助するのではなく、主食・おかずなどをバランスよく進めることも意識しています。

いわゆる「三角食べ」のようなイメージです。

ただし、これも全員に必ず同じ順番で食べてもらうという意味ではありません。

利用者さんの好みや食事の進み方、その人に決められている食事方法などを確認しながら介助しています。

食事介助は利用者さんのペースに合わせる

介護現場では決められた時間の中で多くの業務があります。

それでも、食事介助を急ぎすぎないことは大切だと思っています。

僕の場合、

・一口量を少なくする
・飲み込んだことを確認する
・利用者さんの様子を見る
・必要に応じて声をかける

といったことを意識しています。

介護士側のペースではなく、食べている利用者さんのペースに合わせることが重要です。

食事介助は全員同じ方法ではない

介護の仕事を始めたばかりだと、

「食事介助には決まったやり方がある」

と思うかもしれません。

もちろん基本的な注意点はありますが、実際の現場では利用者さんによって対応が違います。

姿勢も違えば、一口量や食事形態、食べるペースも違います。

だからこそ新人のうちは、分からない利用者さんを自己判断で介助するのではなく、先輩職員や看護師などに確認してから介助することが大切だと思います。

僕自身も介護の仕事を始めた頃は、実際に介助しながら一人ひとりの対応方法を覚えていきました。

食事中に異変があったら一人で判断しない

食事介助では、利用者さんがむせたり、普段と様子が違ったりすることもあります。

特に高齢の利用者さんでは誤嚥などにも注意が必要です。

異変を感じた場合には、無理に食事介助を続けず、施設の手順に従って看護師などに報告・相談することが重要です。

食事介助に慣れてきても、

「いつも大丈夫だから今回も大丈夫だろう」

と考えず、そのときの利用者さんの状態を見ることを意識しています。

まとめ

食事介助は、ただ利用者さんの口へ食事を運ぶだけの仕事ではありません。

僕が実際の食事介助で意識しているのは、

・利用者さんに合った姿勢を確認する
・小さいスプーンで一口量を少なくする
・飲み込んだことを確認してから次の一口へ進む
・ミキサー食では何を食べているのか声をかける
・主食やおかずなどをバランスよく介助する
・利用者さんのペースに合わせる
・異変があれば一人で判断しない

ということです。

特に介護の仕事を始めたばかりの頃は、全員を同じ方法で介助しようとせず、その利用者さんにはどのような食事介助が必要なのかを確認することが大切だと思います。

食事は利用者さんにとって毎日の楽しみの一つでもあります。

安全面に注意しながら、その人に合った食事介助をすることをこれからも大切にしていきたいと思います。

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