介護士の認知症対応は難しい?現役介護士が実際に意識していることを紹介

介護の仕事

介護の仕事をしていると、認知症の利用者さんと関わる機会は多くあります。

僕自身、介護士として働く中で、利用者さんが興奮してしまったり、「家に帰りたい」と訴えたりする場面を何度も経験してきました。

認知症の方への対応には「これをすれば必ずうまくいく」という正解があるわけではありません。

同じ対応でも利用者さんによって反応は違いますし、その日の体調や気分によっても変わります。

今回は、僕が実際の介護現場で認知症の利用者さんと関わるときに意識していることを紹介します。

認知症の利用者さんへの対応は難しい?

僕は、介護の仕事の中でも認知症の方への対応は難しいことの一つだと感じています。

利用者さんによって症状や性格は違いますし、同じ利用者さんでもそのときの状況によって対応を変える必要があるからです。

特に、

・興奮している
・「家に帰りたい」と訴えている
・こちらの説明を受け入れてもらえない
・不安そうにしている

といった場面では、ただ「説明する」だけではうまくいかないことがあります。

そのため僕は、その人が今どんな気持ちなのかを考えながら対応することを大切にしています。

僕が認知症対応で意識していること

① 興奮しているときは一度離れて時間を空ける

利用者さんが興奮しているときに、その場で何とか納得してもらおうとしても、さらに興奮してしまうことがあります。

僕の場合、安全面に問題がなければ、無理に話を続けず一度その場を離れて時間を空けることがあります。

少し時間が経ってから改めて声をかけると、先ほどより落ち着いて話せることもあります。

もちろん、転倒などの危険がある場合は安全確保が優先です。

「今すぐ解決しなければ」と考えるのではなく、時間を置くことも一つの対応だと感じています。

② 頭ごなしに否定しない

認知症の利用者さんと話していると、こちらが把握している状況とは違うことを話される場合があります。

そんなときでも僕は、いきなり

「違いますよ」

「そんなことありません」

と否定するのではなく、まず本人の話を聞くことを意識しています。

本人にとっては、そのとき感じている不安や考えていることに理由がある場合があります。

最初から否定するのではなく、「そうなんですね」などと話を聞きながら、何を伝えたいのかを考えるようにしています。

③ 話題を変えてみる

同じ話が続いたり、利用者さんの気持ちが一つのことに集中してしまったりしたときには、話題を変えることもあります。

まったく別の話をしてみたり、利用者さんが興味を持ちそうなことについて話したりします。

すると、自然と別の話に移って落ち着くことがあります。

ただし、無理やり話をそらせばいいわけではありません。

まず本人の話を聞いたうえで、様子を見ながら話題を変えるようにしています。

「家に帰りたい」と言われたときは理由を聞く

介護現場では、利用者さんから「家に帰りたい」と言われることがあります。

そんなとき僕は、すぐに「帰れません」と伝えるのではなく、まず「なぜ帰りたいのか」を聞くようにしています。

「家に帰りたい」という言葉だけを聞いて対応するのではなく、その理由を知ることが大切だと感じているからです。

利用者さんの話を聞いていくと、何か心配していることがあったり、不安を感じていたりする場合があります。

まず理由を聞き、そのうえで今できる解決策を考えるようにしています。

すべての希望をそのまま実現できるわけではありませんが、「帰れません」で終わらせるのではなく、その人がなぜそう思っているのかを知ることを大切にしています。

同じ対応が全員に通用するわけではない

認知症対応で特に難しいと感じるのが、利用者さん一人ひとりに合わせる必要があることです。

一度離れることで落ち着く人もいれば、そばにいた方が安心する人もいます。

話題を変えることで気持ちが切り替わる人もいれば、まずじっくり話を聞いた方がいい人もいます。

そのため、

「認知症の人にはこの対応をすればいい」

と一つの方法だけで考えないようにしています。

普段の様子やこれまでの対応、その日の状態などを見ながら、その人に合った関わり方を考えることが重要だと思います。

新人の頃は認知症対応に戸惑うこともある

僕自身、介護の仕事を始めたばかりの頃から、最初からうまく対応できたわけではありません。

実際の現場では教科書通りにいかないことも多くあります。

分からないときは先輩職員に聞いたり、他の職員がどのように声をかけているのかを見たりしながら、少しずつ対応を覚えていきました。

認知症対応についても、分からないまま自分一人で判断しないことは大切だと思います。

認知症対応で大切だと感じていること

僕が実際に働いていて大切だと感じているのは、認知症という言葉だけを見るのではなく、目の前の利用者さん本人を見ることです。

興奮しているなら、一度時間を空けてみる。

本人の話を頭ごなしに否定せず、まず聞いてみる。

必要に応じて話題を変えてみる。

「帰りたい」と言われたら、まずその理由を聞いてみる。

こうした対応をしながら、その人に合った方法を探していくことを意識しています。

まとめ

認知症の利用者さんへの対応は、介護の仕事の中でも簡単ではないと感じています。

僕が普段意識しているのは、

・興奮しているときは一度離れて時間を空ける
・本人の話を頭ごなしに否定しない
・状況に応じて話題を変える
・「帰りたい」と言われたら、まず理由を聞く
・理由を聞いたうえで解決策を考える
・一人ひとりに合わせて対応を変える

ということです。

もちろん、これがすべての利用者さんに当てはまるわけではありません。

僕自身も日々の介護の中で、「この人にはどんな対応がいいのか」を考えながら働いています。

これから介護職を始める人や、認知症の方への対応に悩んでいる人にとって、一つの現場経験として参考になればと思います。

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